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現実は夢の終わりに

ディズニーのテーマパークはテーマに合わせてエリアごとに街並みや風景、小道具までしっかりと作りこまれている。
しかし、トイレ(レストルーム)だけは、どこにでもあるふつうのトイレである。
サンリオピューロランドやUSJのウィザーディング・ワールド・オブ・ ハリー・ポッターエリアにあるトイレはテーマ性にあわせた工夫がみられる。
一方、東京ディズニーリゾートにあるトイレはBGMすら流れていない、ごくふつうのトイレである。

なぜだろうか。

私が社員の方に聞いたところ、「トイレは現実そのものだから」という答えが返ってきた。

たしかにどんなに装飾しても、どんなに楽しげな音楽を流して非日常を演出しようとしても、排せつ行為は人間にとってもっとも現実的なことである。
だからこそ、トイレだけは現実に戻して、そこから出ればまた非日常空間になる、という状況を作ろうとしているのだろう。

トイレは現実そのもの……カストーディアルキャストとしてレストルームを担当したことがある人ならわかるだろう。
たとえば……という話はだいたい汚い話なので残念ながら書けません。それだけカストの仕事は大変なのだということです。

でも、一つだけ。

昔、ゲストから手紙が届いた。それは、カストーディアルが便器を掃除するときにトイレットペーパーを使っていることを批判したものであった。もったいないという主旨の指摘であった。

最近では自宅でもトイレットペーパーに洗剤をつけて拭くことをしている人も多いのではないだろうか。

東京ディズニーリゾートでも、今もやっているだろうか(やっていなかったら誰か教えてください)。

カストーディアルがトイレットペーパーを使って便器を拭く理由は大きくわけて3つ。

1つは、使用するものが「くずペーパー」と内部では呼んでいるものである。半分以上使われていて、次に巡回するときにはなくなっているだろうと思われるものは外して新しいトイレットペーパーに取り換えるのだが、そのとき外したものを使っている。捨てるよりも有効利用ということだ。

2つめは、衛生面だ。雑巾で拭くよりもはるかに衛生的である。

3つ目は効率。雑巾だと洗ったりしないといけないが、トイレットペーパーなら拭いてそのまま流してしまえばいい。それに便器を拭く専用のペーパータオルを購入するよりはるかに経済的なのだ。

以上の理由からトイレットペーパーを清掃に使っているのである。多分当時もそう回答しているはずだ。

おかげで私は今も自宅の便器はトイレットペーパーに洗剤をつけて拭いている。最近は拭いて流せるペーパーみたいなものを売っているけれど、トイレットペーパーの方がはるかに経済的ですよ。

ただ違うところは、自宅のトイレから出ても、そこに夢はないということか。

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