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廃棄物を減らすために

これまで何回か、東京ディズニーリゾートのごみ処理について記述してきた。
運営会社はCSR活動及びその広報の一環として、ホームページで積極的な情報の開示を始めている。

たとえばこのページ。
http://www.olc.co.jp/csr/waste/

これまでほとんど表に出ることがなかったバックステージの画像が掲載されている(消えていたらごめんなさい)。カストーディアルがオンステージから回収してきたごみをコンテナに廃棄している様子だ。
解説にあるとおり、ごみは昔から最終的にキャストの手で分別しながら捨てている。
本来であれば、パーク内で発生するごみは燃やすものしか発生しない。ペットボトルはべつのごみ箱を用意しているので、ゲストがきちんと捨ててくれれば問題ないはずである。
しかし、実際は、ゲストがいろいろなものをパーク内に持ち込むため、ごみを回収する段階でごみを仕分けながらカートにいれて、最終的にコンテナに仕分けたものを捨てるということがこととなっている。

2010年度現在、運営会社のホームページの記載によれば、東京ディズニーリゾートで発生する廃棄物は22,100tである。そのうち70%、15,700tがリサイクルにまわっているという。
http://www.olc.co.jp/csr/environment/data.html

いくら、外部からいろいろなものが持ちこまれるとはいえ、多くはパーク内で販売されているものであり、生ごみやペットボトルなどリサイクルにまわしやすい、重量のあるものが貢献しているのだろう。もちろんリサイクルしやすいものを使用しているということもある。
パーク内のほとんどのレストルームのペーパータオルを廃止し、ハンドドライヤーになった。昔はペーパータオルの補充もカストーディアルの仕事だったが、今はハンドドライヤーの清掃、とくに水がたまりやすいので、その処理に変わった。

現在リサイクルしているごみの種類は、段ボール、生ごみ、植栽ごみ、食用油、PETボトル、プラスチック包材、その他のプラスチック類、コピー用紙、新聞・雑誌、紙コップ、紙パック、空き缶、空きビン、金属類、木くずなど多種にわたっており、そのほとんどは専門の業者に委託してリサイクルしている。

さて、TDRから排出される可燃ごみはどこで処理されているのだろうか。それは浦安市の焼却場である。以前はパーク内に自前の焼却施設を持っていたが、現在は負担金を払って浦安市にお願いしている。場所はパーク近くの焼却場だ。
この焼却場はもちろん浦安市のごみは焼却する施設である。そのため、TDRのごみを受け入れることについては、浦安市議会で何度も問題として取り上げられている。

平成23年3月の浦安市議会都市経済常任委員会の議事録によれば

「平成7年度から入っておりまして、当初は7,300トンぐらいありました。平成7年度は7,325トン入っています。それから、一番多いときで平成13年度には1万500トン入っております。それから、20年度になりますとぐっと減りまして、6,077トン。21年度が5,233トン。22年度もほぼ5,900トンぐらいになる見込みでおります」
という、市役所担当者の答弁が記されている。

運営会社の数字と微妙に合わない部分もあるような気がするが、今回は数字の謎を追うわけではないので、気にしない。ちなみに、毎年のごみの量には大きな変化はあるが、運営会社から浦安市に支払う負担金は毎年同じ4000万円である。これは、ごみの量に応じた契約ではないため、らしいが、この金額にどのような根拠があるのかは不明確であるといえるだろう。運営会社の売上に比べれば微々たるものだが、この金額もパスポートチケットやパーク内で購入する商品の金額の何パーセントかを占めているということは事実である。もっとも、浦安市にはいろんな名目で……あ、あやうく闇に足を踏み入れるところだった。

さて、運営会社がリサイクルを活用するなどして廃棄物を減らそうとしていることや、地元である浦安市にそれなりの負担を強いていることは間違いない。一方で、運営会社と浦安市の関係はとても深いものであり……えっと、深い闇が見えたので、この話は避けるとして、では、なぜTDRで廃棄物……ごみを減らさないといけないのだろうか。それは、経費削減のため(だけ?)ではなく、環境対策、CSRの一環である。明らかにごみを大量発生させている大型テーマパークが、ごみ削減のために多大な努力をしていることを社会に見せるのは大切なことだ。

ただ、ごみ分別はキャストがバックステージで行っているものであり、ゲストには関係ない。ごみ分別をゲストに求めれば、それは現実である。

しかし、数年前からペットボトル専用のトラッシュカンや水分を廃棄するトラッシュカンの設置も進んでいる。非現実空間にもごみの分別という現実が少しずつ浸透してきているのだ。
これ以上、新しい種類のトラッシュカンの設置だけはやめてほしい。夢と魔法の王国や冒険とイマジネーションの海くらい、ごみの分別とは無縁で遊びたい。
それだけのパスポート代金を払っているはずなのだから。

■参考(私サイトから)
リサイクル活動異聞
東京ディズニーリゾートの環境保全活動②
東京ディズニーリゾートの環境保全活動①

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