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案外出費が多いカストーディアル

カストーディアルのコスチュームは昔と変わってしまったが、変わらない部分がある。
それは「靴」と「靴下」だ。
男女とも、靴は飾りのないノーマルな黒い皮靴、靴下は無地の黒いものとなっている。

こんな靴だ。

コスチュームは会社から貸与されるが、靴と靴下は自分で用意しなければならない。(ちなみに特殊な靴や靴下を使用するアトラクションキャストは、それらも会社から貸与される)
なお、雨の日に着用する長靴については貸与される。

……靴や靴下は「キャストショップ」でも推奨品が販売されているが、そこそこの値段なので、ほとんどのキャストは安いお店で購入している。市販のものでも無地のワンポイントなどの飾りのない黒い靴下、黒い、つま先などに飾りのない紐革靴であれば、よいことになっている。
この黒い皮靴、黒い靴下は、カストーディアルだけではなく、多くのキャストも使用する標準的なタイプだ。ただ、他のキャストとカストーディアルの違いは、靴の消耗が激しいということである。
週5日で働いている人であれば、1か月もすると、「隙間」ができて、雨の日などは水が靴下にしみてくる。そのうちぼろぼろとなって交換しないといけなくなるのだ。
3か月……半年くらいだろうか。キャストたちはなんとか、靴を使い続けようと、靴底にガムテープを貼ったりしてごまかすのだが、表面の劣化はごまかしきれない。
キャストであり、靴もまたコスチュームの一部である以上、あまりひどい場合はオンステージに出ることを許可されない場合があり、あわててキャストショップへ買いに走ることもある。

また、革靴のため、新品は足に合わないことも多く、足が豆だらけになって苦痛をがまんしながら仕事をすることもある。スイーピングはうまいのに、妙にゆっくりで足取りがぎこちなく、一方で靴が新品のカストーディアルを見かけたら、きっと足が痛いのだろうと思ったほうがよい。

バックステージには靴墨も用意されており、キャストたちはこまめに靴を磨き、オンステージへと出ていく。
ただ、やはり毎日歩き続けるため、多くのカストーディアルの靴は、けっこうボロボロである。しかし、この文章を読めば、その理由がわかってもらえるだろう。

カストーディアルは思ったよりも、必要経費がかかる仕事なのである。

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