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白いシャツ

ある会合で、私がディズニーランドで掃除の仕事をしていたという話題を出したとき、参加者の一人から、
「なんで、あんなに薄着なのに寒くないんですか」
という質問を受けた。なるほど、ふつうの人はそういう疑問を持つのか。

東京ディズニーランドと東京ディズニーシーでは帽子やネクタイに違いはあるが、現在のカストーディアルのコスチュームは、同じタイプである。
よく「青と白」といわれるとおり、白いシャツの状態と、その上に着る青いジャンパーだ。
ズボンやベルトも白で、男女問わず黒い革靴を履いている。
一番の薄着は白いシャツの状態で夏は半袖となる。夏以外では青いジャンパーを着ることもできるし、防寒としてセーターなどもその下に着用できるが、あまり着ている人はいない。

なぜなら、カストーディアルは冬でも暑いのである。

常に歩き回り身体を動かしているカストーディアルは、冬でも汗をかくほどだ。防寒をしているのは、身体がまだ温まらない仕事始めのときか、あまり身体を動かさない仕事のときである。
そのため、冷たい風が常に吹き付ける冬の舞浜の気候の中でも、カストーディアルは薄着でいられるのだ。
ただし雪や雨など、どうしようもないときはほとんどのカストーディアルも防寒形態をとる。そんな気候でも白いシャツでいられるのは、ほんの一握りの人であり、あれは例外だ。
彼らがどんなに寒いときでも白いシャツのままなのは、動き続けている熱さだけではなく、「カストーディアルは白だ」という、そのキャストのポリシー、あるいは情熱からである。
ふつうの人はまねをしてはいけません。

ちなみに昔のカストーディアルのコスチュームには、青いジャンパーの上に、さらにPコートという厚手の黒いコートも存在した。だが、コスチュームが変わった時点でなくなっている。
黒いコートは暖かいのだが、雪の日や大晦日深夜以外では、ほとんど着る機会がなかったものだった。寒がりの人は着ていたが、一方で白いシャツ一枚で掃除をしている人がいるとアンバランスなため、黒いコートは脱ぐようにいわれたものだ。
動いていれば暖かくなるので、そんなコートを着る必要はない。いや、コートは動きをにぶくするので、着ている方がおかしい。ちゃんと掃除をしているのか……そんなこともあって、なくなったのだろう。(それだけじゃないが、あとは自粛)

……ふつう、清掃をする仕事の人は、汚れが目立たない制服を着るのが普通だ。だが、カストーディアルのコスチュームが白いのは、清潔感を強調するためである。
白いコスチュームにすることを思いついたのは、ウォルト・ディズニーだった。
仕事の途中で汚れることがあれば、何度でも着替えることになっている。「白」は、カストーディアルは掃除をする仕事というよりも、清潔さを維持管理する仕事であるという象徴なのだ。

そして、カストーディアルにとって「冬でも白シャツ」とは、スイーピングに熱い人の代名詞でもある。

……舞浜の冬は本当に寒いので、白いシャツのままでいるには、よほど動かないと無理です。

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