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最速スイーパーの作り方

現在、東京ディズニーリゾートでもっとも最速のカストーディアル/スイーパーといえば、現在TDLの某ランドにいるベテランキャストである。誰だ、といわなくても、見た目でわかるはずだ。まわりのキャストに比べて、異様に動きが速い。(平日に遊びに行って探してみてください)
カストーディアルというと、すばやい動きで力強く踊るようにスイーピング……つまりダストパン(ちりとり)とトイブルーム(ほうき)で掃除するイメージがある。しかし、現在、そういったパワースイーピングを行うカストーディアル/スイーパーは少ない。

そこで、今回は力とスピードでスイーピングするための鍛錬方法について、解説します。

1.早く歩く

高速にスイーピングをするには、早く歩かなければならない。走るとだめなので、ぎりぎりバッドショーにならない程度に、大股で早く歩くこと。
簡単なことのようだが、実は難しい。
早く歩くと、ついごみを見落としてしまう。ゲストの声や困った様子に気づかない。混んでいるときはゲストを避けることが難しい。早足で歩きつづけると体力の消耗が激しい……などの理由で、簡単なようで一番難しいことなのだ。
私がキャストとなったとき、最初に指導されたことは
「ごみをちゃんと拾えなくてもいから、とにかく早く歩きなさい。そのかわり、ゲストの様子をきちんと見ること」
……今なら、ぜったいに言われないことだろうが、昔は早く歩くことが基本だったのだ。ごみを拾わなくてもいいから早く歩け、というのは、早く慣れるため、ということもあったが、すばやく動くカストーディアルの中で新人がゆったりと歩いているのはバッドショー、ということでもあった。
……今は、ごみを拾わなくてもいいから、というわけにはいかないだろうが、移動は早く歩くことを心がけ、ごみがあるたびに「立ち止まって」スイーピングする、というのが、よい訓練方法だろう。
そのうち体力もつき、余裕もでてゲストの様子やまわりも見えるようになるし、人ごみの中をぶつからずに高速で通り抜ける術が身につくはずである。

訓練をするにしても、ゲストのことはちゃんと注意してやりましょう。

2.立ち止まらない

速く歩けるようになったら、今度は立ち止まらないでスイーピングをしてみよう。現在のプラスチック製ダストパンでは難しいのだが、それでも足踏みしたり、左右に動きながらもダストパンを動かさなければ、一連の動作としておかしくない。この動作を大きく、あるいはすばやくできるようになれば、高速スイーパーの完成となる。

3.ダストパンのコントロールを正確に

鉄製だった頃は、歩くスピードにあわせながら、いかにひきずるか、がポイントだった。ひきずるだけで、ある程度ごみが拾えたのだ。
プラスチック製となった今は、ひきずるだけではごみを拾いきれないので、いかに正確な位置に下げるかがポイントになる。つまり、ごみがある地点とトイブルームを使う場所、そして、自分がもっともごみをうまくキャッチできるダストパンの位置と距離……これを常に把握しながら、ダストパンをコントロールするのだ。
こまめなダストパンの持ち上げと地面に置くタイミングと場所が正確なほど、スイーピングのスピードはあがるのである。
そのことを頭に置いてスイーピングをしていけば、ダストパンの使い方だけではなく、自分の身体……足の位置や方向などもスイーピングする瞬間のベストポジションが少しずつわかっていくはずだ。
ダストパンの位置と自分の身体の位置……瞬間ごとに変わるその位置を把握し、動いていけば、自然と身体は流れるように動き、踊っているとも見えるような身体の動きにつながるのだ。
……何か抽象的な言い方になっているが、踊るように見せようとして無理な動きをし、ごみがうまく拾えない、ということがあるだろう。そんなことをしなくても、身体とダストパンを動かしながら、いかに効率よくその場所にあるごみを掃いていくか、ということが経験でわかってくるので、そうすれば無理をしなくても、踊っているような流れるスイーピングができるということだ。
あとは、ダストパンの位置を身体から離したり、あるいは接近させたりと自在に動かしながら、自分の動きを大きくしながら、ごみを掃いていく、ことができるようになれば、完璧である。
そのためにも、ダストパンを正確に無駄な動きをなくしながら、こまめに上げ下げして使うということを心がけるのが、大切なことである。

4.トイブルームの操作を高速に

トイブルームは速く動かす。それだけである。これは高速スイーピングを目指す目指さないにかかわらず、大切なことであるが、身体で覚えていく、という以外にいいようがない。
あえていえば、ふつうのほうきのように振り子のように動かすよりも、まわすように動かした方がいい、といわれている。
あとは、ごみをダストパンに掃きいれるのではなく、ごみをトイブルームで飛ばし入れるようにして、そしてうまくダストパンに入れることができれば……それを高速で行うことができればよい。それはダストパンの使い方にも通じることである。

いかに歩くのが早くても、ダストパンの操作が正確でも、トイブルームの動きが速くないと、かっこうがよくない。
高速スイーパーを目指さなくても、トイブルームだけでもすばやく動かすことができれば、かっこいいスイーピングに見えるものである。

ただ、これは「慣れ」しかない。あまり無理をすると手首を痛めるので、注意しましょう。

5.笑顔を忘れない

どんなに高速でスイーピングをしていても、忘れてはならないのが、ゲストの存在。つい一生懸命掃除をしていると、困っているゲストや、声をかけようかどうしようか迷っているゲストを見逃してしまいそうになる。
高速でスイーピングしようとするキャストほど自分の動きとごみだけに集中してしまう。あとはゲストにぶつからないように距離をとろうとする。
その結果、一番大切なはずのゲストサービスがおろそかになってしまう。一時期、技や早歩きが禁止されたのも、こういったことが原因だ。
だからこそ、どんなに急いでいても、掃除に集中していても、ゲストの様子には注意しよう。そして声をかけられたり、こちらから声をかけるときは、笑顔になって応えよう。
慣れないうちは、ゲストがいないところで速く動くようにして、比較的混んでいるというか、ゲストの人通りが多い場所はゆっくりとある歩くのがいいでしょう。

……以上のポイントは、現在最速のスイーパーがいかにして、今のような速いスイーパーとなっていったか、を私が傍目から見て感じたこと、を元に書いてみました。

ここまで書いていうのもあれですが、私は、上記のようなパワースイーピングよりも、現在の多くのカストーディアルが行なっている落ち着いた流れるようなスイーピングの方が好きです。
でも、各エリアに一人くらいは、パワースイーピングの人がいると、にぎやかさがあって、いいな、と思います。
……ということで、こんな記事書いていうのも、なんですが、推奨はしませんよ。でも、余裕のある現役キャストの方はやってみてください。

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