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秋は紅葉の季節

秋の東京ディズニーリゾート(TDR)は、カストーディアルキャストにとって、落ち葉との格闘の季節である。
とくに東京ディズニーランドには、数多くの樹木が植えられている。開園当初は小さかった木も、20年近くも立った今では、大きく成長し、園内の各所に心地よい日陰を提供している。木が成長していくことを見越しながら、計画的に樹木を園内に植えていたのだ。そもそも、園内にある植物は・・・というと、話も長くなるし、カストとは関係ないので、置いておいて。(昔はバックステージに、素敵なお花畑があって、そこで育てた草花や樹木をオンステージに植えているんですよ。今は子会社に委託していて、いわゆるバックステージでは栽培してはいないみたいですが)

それはともかく、園内には常葉樹、落葉樹が混在して存在している。どちらにしても、落ち葉は必ず発生するのは当然である。ふつうは落ち葉が地面に積もっても、それほど気にしないだろう。ある程度積もってから、かき集めて、たき火でもしながら焼き芋なんか、作ったりして、ということになるのだが、TDRではなぜか落ち葉の存在は許されないのだ。

簡単に言うと、TDRでは落ち葉もまた、単なるゴミなのだ。「季節がない」場所に落葉はありえない。常夏のはずのアドベンチャーランドで紅葉などあるはずがないのだ。……落ち葉があればスイーピングして取り除く。だから、パークの中にあれほど樹木があるのに、落ち葉が積もっている姿を見た人はそんなにいないだろう。
秋は落葉の季節・・・だから大変なのだ。いくら掃除しても、落ち葉はひっきりなしに落ちてくる。プッシュブルームを使って即座にかき集めても、いつの間にか積もっている。
「今日の担当は落ち葉対応ね」と落ち葉専属のカストーディアルが登場させられることもあるのだ。

秋は同時に風の強い日が多いときでもある。落ち葉が吹き飛ぶほどの風であればよいのだが、中途半端な場合、落ち葉が木の下だけではなく、エリア全体に広がってしまうことがある。そんな日は風で舞うポップコーンと落ち葉を追いかけるカストーディアルを見ることができるだろう。

最終手段として、ダストモップと呼ばれる、大きな化学モップを使うこともある。でも、これはなぜか禁じ手に指定されているので、よほどのことがないと出動を認めてくれない。ダストモップは一生懸命掃除しているように見えないから、と説明する人がいた。本当か?

それはともかく、ダストモップを使おうが、専属のカストーディアルを配置しようが、どうしようもないのが落ち葉。

落ち葉対応が一番大変なのが、意外なことにアドベンチャーランドである。なぜ意外なのかというと、あそこは亜熱帯のはずだから、落葉しないはずなんですよねぇ。でも、あそこが一番葉っぱが落ちるのです。それも一年中(笑)
秋はとくにひどい。極端に言えば、カストーディアルが一人一本プッシュブルームを傍らに置いているような状態なのだ。このランドが一番、一人プッシュしているカストーディアルが多いのではないだろうか。
落ち葉で苦労しないのは、やっぱりワールドバザールかな。
平日のゲストが少ない日にも関わらず、なぜか汗だくで一日中落ち葉に対してプッシュをかけていたこともあった。落ち葉対応って、ずっと同じところにいるから、途方に暮れてしまうんですよね。きりがないし。

落ち葉の掃除が好きだ、というカストーディアルはいないと思う。

でも、ゲストもまばらなアメリカ河沿いで、いかだ乗り場近くにある大きな木の下に積もった落ち葉を掃除しながら、ふと見上げた青空がとても透き通っていて、暖かい陽射しが降り注いでいて、自分が集めた落ち葉に視線を落とすと、秋という季節を実感したような気がした。

カストーディアルという仕事は、季節を常に実感できる仕事なのだ。

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